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表題 スギ優良品種の選定 [大分県]
出典 林試だよりNo.70、2008/11
執筆 大分県農林水産センター林業試験場 木材加工担当 主任研究員 坂本修一
本文から 1.はじめに
 スギ材は建築用構造材として多く利用されていますが、近年、木材利用の多様化や高度化が進み、強度性能や木材乾燥に優れた品種が求められています。一方 県内には様々な品種が植栽されていますが、必ずしも利用目的に合致した品種が選択されているとは言い難い状況にあります。
 これまで多くのスギ品種の材質特性に関する研究が行われ、『スギ材の材質は、ほぼ品種で決まる』ということがわかってきました。そういう意味では、今こそ将来の木材利用に最も適した品種を選抜し、その優良品種を中心に造林していくことが次世代の大分県産スギ材の価値を高めることになると考えられます。
 現在、DNA鑑定で同定したスギ品種の材質試験を行い、その結果に基づき、台風災害に強く、かつ建築用構造材に適した(高強度、低生材含水率)優良品種を選定し、それらの苗木供給体制の構築に向けた研究を進めています。
2,試験方法
 西日本主要スギ品種展示林27品種(22年生、湯布院町)、及び地蔵原スギ品種試験地10品種(28年生、九重町)を対象に、MuPS分析によるDNA鑑定で品種を同定し、各品種の含水率,容積密度、動的ヤング率を測定しました。
 また、測定結果による材質特性データと各種文献による成長特性データを収集し、スギ品種特性評価表(表1)を作成し未した。
3.結果と考察
 DNA鑑定の結果、西日本主要スギ品種展示林では5品種が相違 3品種が異名同品種、地蔵原スギ品種試験地では3品鐘が相違と判明し、外観的特徴による品種識別では間違いが起こりやすく、DNA鑑定の必要性が藤められました。
 また、スギ品種特性評価表では、シャカイン、タノアカ、ヤマグチが優良な価を示しました。
3.まとめ
 今後は、材質試験対象品種を増やしスギ品種特性評価表を充実させながら、あわせて材質試験結果に基づき県下各地域における奨励品種を決定する取り組みを進め、行政機関や関係者等へ情報提供を進めていきたいと考えています。
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