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表題 木材の省エネ乾燥法 ―高温低湿処理と天然乾燥の組み合わせ― [徳島県]
出典 徳島県立農林水産総合技術支援センター森林林業研究所 技術情報カードNo.120:2009/04
執筆 徳島県立農林水産総合技術支援センター森林林業研究所
本文から はじめに
 構造材の人工乾燥は高温乾燥法が一般的でありますが、寸法変化や材面割れなどにより強度・耐久性の低下が指摘されています。徳島すぎのよさ(強度、耐久性、色つや等)を活かすため、これらの欠点を解消した次世代乾燥技術の確立が急がれています。
 また、燃料代が製材工場の経営を圧迫する恐れがあることや地球温暖化防止のため化石燃料の削減が求められていることなどから、省エネで低コストな乾燥方法の確立も求められています。
 当研究所では高品質な柱材を得るために内部割れを抑制しつつ材面割れを防ぐ方法である短期間の高温低湿処理と天然乾燥を組み合わせた方法が県産スギにも有効かどうか試験を行っています。ここではその途中経過を報告します。
試験方法
(1)供試材料
 上勝町産の約30年生スギ丸太から製材した柱材(約130mm×約130mm×約3,000mm)を・・・
(2)乾燥方法
 木材の乾燥方法は高温低湿処理(乾燥前処理)と天然乾燥を組み合わせた方法で行いました。・・・
(3)試験項目
 高温低湿処理前に寸法、重量及び一次共振周波数を測定し、動的ヤング係数を求めました。これを基に試験体を10本ずつ3区分し、重量、含水率、水分傾斜及び割れ調査を次により測定します。
1)重量は天乾後1ヶ月ごとに測定します。
2)含水率、水分傾斜及び割れは3ヶ月後、6ヶ月後及び12ヶ月後に測定します。・・・
3)含水率および水分傾斜
 含水率および水分傾斜の測定は全乾法により行います。・・・
4)割れ調査
 材面割れおよび内部割れの面積の測定を行います。・・・
結果と考察
(1)重量変化
 高温低湿処理前の36.8kg/本から処理後には31.6kg/本に減少し、短時間の処理でも乾燥効果のあることが分かりました。3ヶ月後には25.2kgまで減少しました。
(2)含水率および水分傾斜
 処理後3ヶ月後の30本中10本の平均含水率は41.7%(21.9%~65.1%)でした。
 水分傾斜は処理前の重量が小さいグループ(30kg~35kg/本)は表層と中心部において水分傾斜が見られない傾向でしが、重量が大きいグループ(40kg~/本)は・・・
ファイル名 サイズ 更新日時
徳島_情報カード120F.pdf 259 KB 2010/02/17 10:40:26