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表題 システム収穫表(ライクス) について [徳島県]
出典 徳島県立農林水産総合技術支援センター森林林業研究所 技術情報カードNo.118:2009/02
執筆 徳島県立農林水産総合技術支援センター森林林業研究所
本文から 1.はじめに
 徳島県の森林面積は、31万haで県土の75%を占めています。そのうち、人工林は19万haで、人工林率は62%に達し、その多くがスギです。また、人工林のうち7~9齢級(36~45年生)の間伐対象林分が半数近くを占めており、健全な森林の育成と資源の有効利用を図るため、間伐の実施を急いでいるところです。
 一方、林業経営者の世代交替期を迎えていますが、新しい林業技術や経営などの知識や経験が不足している新しい経営者へのバトンタッチが円滑に行われないのではないかと危惧されています。このような状況の中、若い後継者が安心して林業経営に参入するためのツールの整備が求められています。このため、県では、パソコンのディスプレイ上で収穫予想等が容易にできるシステム収穫表の開発を4年前から開始し、改良を重ねてきました。ようやく、システム収穫表「ライクス」の改訂版が完成しましたので、その概要を紹介します。
2.ライクスの概要
 森林所有者の林業経営上の関心事は、自分の山が今どんな状態なのか、いつ・どの程度の間伐をして、どれだけの収入が得られるのかということです。従来の収穫予想ツールとしては、林分収穫表や林分密度管理図などが挙げられます。これらは専門的知識が必要なうえ、複雑で使いづらく、長伐期施業や列状間伐など近年の施業に適応できないなどの問題があります。
 そこで、全国各地で使用されている様々な収穫予想システムを比較・検討し、その中から、徳島県の森林に適合し、最も使いやすい「ライクス」を採用することにしました。当初の「ライクス」は、国有林データをもとに開発されたもので、森林の生育状況が類似している「土佐地方」のデータが用いられていました。
 このため、徳島県のデータを補強した「徳島版ライクス」への改訂作業を進めてきました。平成20年度に、徳島県の過去の調査データの組み入れ等により、実用レベルに達し、「徳島版ライクス(Ver3.2)」が完成しました。
3.ライクスの特徴
1)操作が簡単
 現在の森林の調査データと今後の森林施業計画を入力することで、将来の収穫及び森林の情報を予想することができます。
2)山の現況判定(診断カルテ)
 ライクスは、まず標準地調査(一定面積内の立木の胸高直径や樹高を測定)を実施し、調査結果を入力することで、林分の混み具合を表す収量比数(Ry)や林木の健全性を表す形状比などの森林の情報が計算できます。
 例えば、収量比数が0.8を越えると間伐が必要となり、0.9を越えるとさらに緊急度が増します。また、形状比が80を越えると風害の危険があり、・・・・・
ファイル名 サイズ 更新日時
徳島_情報カード118F.pdf 336 KB 2010/02/17 10:03:29