林業研究グループの活動事例情報

詳細表示

表題 宇陀市林業研究グループ(全林研会長賞)
出典 林業グループ活動・研究事例集(平成19年度)/全国林業研究グループ連絡協議会刊/2008年6月/P147-151
執筆 宇陀市林業研究グループ 奈良県宇陀市
本文から 1.地域の概況
 宇陀市は平成18年1月1日に3町1村が合併した人口約39,000人の市で、奈良県の東部に位置し、奈良市中心部まで車及び電車で1時間程度の場所に立地しています。冷涼な大和高原の気候を生かした農林業をはじめ、伝統的な食品の製造や毛皮革産業など・・・
2.地域の林業の概況
 宇陀市の森林面積は18,274haで、市面積の74%を占めており、その全てが民有林です。人工林率は約76%で、・・・一部では優良大径材の生産を目標とした経営も行われています。しかしながら外材の増加や国産材価格の低迷などにより担い手の減少や高齢化が進んでいます。・・・
3.グループの結成と概況
 宇陀市林業研究グループは、宇陀市が誕生したことを受けて、旧町村単位で組織されていた4つの林研グループである大宇陀町林研(S35設立)・菟田野町林研(S49年設立)・榛原町林業4Hクラブ(S31年設立)及び室生村林研(S62年設立)が合併して、平成18年5月に発足しました。・・・現在47名で活動しています。
4.グループの活動
 平成18年度は合併初年度であり、・・・単に林業の諸問題について研究するだけでなく、林研グループという枠を越えてグループ外の市民を巻き込んだ活動を行うこととしました。・・・
(1)間伐講習会
 間伐講習会は旧榛原町林業4Hクラブが会員を対象に例年実施してきましたが、今回は地域全体に活動の輪を広げていくため、対象を放置森林の所有者とし、特にサラリーマン林家に森林整備を働きかけることを目的としました。・・・特に団塊世代のサラリーマン林家に退職後の森林整備を促すため、積極的に間伐講習会への参加を呼びかけた結果、計33名の参加者を得ることができました。
 講習会は地元森林組合の協力を得て、チェンソーの使い方や、間伐する木の選木方法、危険回避のためのロープの使い方など、基礎的な実技を中心に実施しました。・・・
(2)花粉の少ないスギ苗の育成
 ・・・近年では強度の間伐や列状間伐により、従来よりもギャップの大きな施業地が増加しており、花粉の少ないスギはそのような施業地において複層林施業用の植林苗として活用することができるとも考えています。初年度の取組としては、花粉の少ないスギの選定、挿し穂の採取、挿し床の造成を実施することとし、奈良県森林技術センターの協力を得て、県内で花粉が少ないとされている5品種のスギを選定し、造成した挿し床に計1,500本程度の挿し木を行いました。・・・
ファイル名 サイズ 更新日時
林研2007_147_151.pdf 121 KB 2008/10/10 15:11:01