林業研究グループの活動事例情報

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表題 篠山市林業研究会(全林研会長賞)
出典 林業グループ活動・研究事例集(平成19年度)/全国林業研究グループ連絡協議会刊/2008年6月/P143-146
執筆 篠山市林業研究会 兵庫県丹波市
本文から 1.はじめに
 篠山市は、県中部の東端に位置し京都府と接しています。人口は、45,136人、面積377km2、平成11年4月に旧多紀郡4町が合併して誕生しました。 毎年8月には、デカンショ祭、秋10月には、丹波焼の陶器まつりなど・・・多くの観光客で賑わっています。また、特産品として、黒大豆、猪肉、丹波栗などがあります。
2.活動の目的と方法
 丹波地域のマツタケは、品質と香りの良さで全国的にも有名な「丹波まつたけ」で地域の特産物として、高価で取引されていました。しかし、近年は松くい虫被害の拡大や松林の衰退等により生産量が激減し、地域の林業経営意欲の低下にも影響が及んでいます。
 そこで、今回、林研グループの地域活動として、豊作時代の「まつたけ山の再生と復活」を目指して、新たな「まつたけ山施業技術の実施」について、実施・検討をすることとしました。具体的な内容は、
① アカマツ林の発生環境の総合的な整備作業
② マツタケのシロ形成促進のためのアカマツの根系処理作業
③ マツタケ培養菌糸による人工接種作業の試み です。
 特に今回の新たな技術として取り組み実施した「人工接種作業の試み」について詳しくご紹介いたします。
(1)アカマツ林の発生環境の総合的な整備作業
 丹波地域のまつたけ生産量は、昭和38年の16tをピークに激減しています。こうした状況を改善し、栽培意欲の向上を目指して平成16年度から平成18年度の3カ年に管内で6カ所、7.89haの発生環境整備展示林を造成、設置しました。・・・
 今回は、平成18年度に整備した篠山市内の1カ所で取り組んだ事例について、ご紹介します。・・・
(2)マツタケのシロ形成促進のためのアカマツの根系処理作業
 アカマツの根にマツタケ菌糸を感染させるためには、害菌に感染していない新しいマツ細根が必要です。このための作業として、まつたけ発生適地の尾根部において、①取り根法、②断根法の二つの方法で根系を処理しました。・・・
(3)マツタケ培養菌糸による人工接種作業の試み
 発根処理した20カ所のうち5カ所(断根法4、取り根法1)が発根に成功・・・
 発根処理により新たな根が出た5カ所に平成19年3月15日に「マツタケ培養菌糸」を接種して、赤玉土で埋め戻し処理し、まつたけのシロ形成を期待して、観察することとしました。・・・
ファイル名 サイズ 更新日時
林研2007_143_146.pdf 90 KB 2008/10/10 15:09:55