林業研究グループの活動事例情報

詳細表示

表題 余川山輝クラブ(全林研会長賞)
出典 林業グループ活動・研究事例集(平成19年度)/全国林業研究グループ連絡協議会刊/2008年6月/P110-112
執筆 余川山輝クラブ 福井県越前市余川町
本文から 私達は、平成14年度に福井県の中央部に位置する越前市で、初めての女性林研クラブを立ち上げました。メンバー8名のうち3名は山林用苗木生産者で、「あじまの杉」と桧の苗木や広葉樹等の苗畑に早朝から夜まで年中這い回っています。
 ・・・春頃より県と市の方より、何度も女性林研クラブの設立の依頼がありました。ずっと迷っておりましたが、ある時、娘から「庭のラズベリーが沢山実をつけたので食べに来て!!」と誘いがあり、それを口にした時、子供の頃に地元の山で食べた木苺や、草苺の味を感じて胸にこみ上げるものがありました。
 「やった!!これだ!!」と思い、すぐ動き出しました。少々マンネリ化しつつあるカラオケ練習の場所が木苺の話で盛り上がり「昔よく山で食べたあの黄色い苺(モミジイチゴ)あれは甘くて本当に美味しかった!!最近は全く見ていない。是非もう一度食べてみたい。」と皆が口を揃えて、まるで少女の頃に戻ったように目を輝かせて喜んでいました。「これならやれる。」と確信を持ち、木苺づくりの構想を県と市の担当の方に相談し、設立の準備や、各方面からのご協力により結成できました。
 次に結成後の苦労話などについてお話します。木苺を探し山の各所を歩き回りましたが、思う様にはいきません。武生森林組合さんの大きな協力を得て、真っ赤なクマイチゴの群生地をあちこち教えてもらいました。その中にモミジイチゴを見つけた時は、舞い上がってしまいました。大きな黄色い実でやさしい甘さが口の中いっぱいに広がり、生食用にピックリでした。クマイチゴは少し癖のある香で甘酸っぱく、ジャムに向きそうでした。日向と陰とでも、かなり味の差を感じました。定植の作業まで指導いただき、人工栽培にまでこぎつけました。その後も何度か、山へ出かけて収穫し、ジャムを作りました。
 130坪程の畑を無償で使用させてもらえる事になり、地元の山のナワシロ苺、クマ苺、モミジ苺、カジ苺、他外来種の木苺各種(ラズベリー、他)等多種を植え込み、賑やかな木苺畑が出来上がりました。支柱に杉間伐材を利用し、マルチングとして木くずのチップを敷き詰めました。環境に配慮した無農薬栽培を信条とし、木酢液を頼りに虫や草との格闘が始まりました。また木苺達のイバラのすごさに驚き、とても素手では触れられない状態です。県の方とも相談しましたが、品種改良の成功は無理との事でした。実が成るまでに鳥書ネット張りを済ませて、平成15年の6月頃より初の真っ赤なルビーのようなナワシロ苺が実を付けました。クマイチゴと順に実を付けていますが、畑のあちらこちらで種類ごとに枯担が生じています。モミジ苺と赤のラズベリーが全滅でした。当番で実を摘み取り、各自の冷蔵庫にてフリージングをしてもらっていました。収穫を終えると、楽しいジャム作りです。・・・
ファイル名 サイズ 更新日時
林研2007_110_112.pdf 81 KB 2008/10/10 15:02:07