林業研究グループの活動事例情報

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表題 秦野素材生産研究会(全林研会長賞)
出典 林業グループ活動・研究事例集(平成19年度)/全国林業研究グループ連絡協議会刊/2008年6月/P86-90
執筆 秦野素材生産研究会 神奈川県秦野市
本文から 1.地域の概要
 名水の里で知られる秦野市は神奈川県の県央地域の西部に位置し、面積は10,361haで人口は約16万8千人の都市です。・・・森林の面積は5,482ha(全面積の53%)で、このうち663haが国有林、708haが県有林です。従って、残り約4,100haを森林組合が中心となり整備をしていく森林です。また、秦野は林業とのかかわりでどうしても知って頂きたいのが地場産業(たばこ栽培)との関係です。すなわち、たばこの苗床には広葉樹の落葉を使用し、その成長には肥料として、又収穫後の乾燥には薪として利用し、山林の恩恵を十分に受けた自然との調和のとれた地域です。
2.現状と対策
(1)現 状
 しかし昭和40年代に入り、たばこ産業が衰退するとともに山との係わりは薄れてきました。一方、針葉樹についても関東大震災等度重なる災害と戦前戦後の乱代により殆ど山の姿を無くしました。昭和30年代の国の積極策により植林された山林は50年を過ぎ適齢期を迎えていますが、大量の外材が安く手に入るようになり、又消費者の住宅に対する考えも変わってきました。・・・そこで、私どもグループは県産木材(間伐材)の販路を開拓するなどして、健全なる林業を維持するため、次のような取り組みをしてきました。・・・
(2)対 策
 ① 間伐材の有効活用のための良品質材の確保、及び土木用資材の利用の促進
(ア) 良品質材の確保
 林業の停滞は誰もが認めるように木材価格の低迷にあります。そこで、我々グループとしてはいかに高く・材を出荷できるかということで、付加価値として伐採の時期と自然乾燥を工夫し、いわゆる新月伐採を試みる事としました。・・・
(イ)土木用資材(型枠材)の利用の促進
 現在、当所管内では例年治山事業として多くの谷止工が施工されています。その谷止工の外面に、自然との景観をそこなわないように型枠材として使用するものです。・・・
② 作業路の整備の推進
 森林整備、素材生産の増進については、道路網の整備確保は欠かすことのできない重要な要素であります。・・・
③ 林業作業員の年間を通じての雇用の確保
 従来、林業作業員の労務は年度の後半に集中し、春から夏にかけてはほとんどありませんでした。従って、若い人はほとんど希望者が無く、林業作業員の高齢化が進んでいるのが現状です。そこで、この間題を少しでも緩和できればという観点から取り組んだのが新月伐採の一つの大きな目標でもあります。・・・
ファイル名 サイズ 更新日時
林研2007_086_090.pdf 127 KB 2008/10/10 12:50:05