林業研究グループの活動事例情報

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表題 千葉県林業研究会印旛支部(全林研会長賞)
出典 林業グループ活動・研究事例集(平成19年度)/全国林業研究グループ連絡協議会刊/2008年6月/P79-82
執筆 千葉県林業研究会印旛支部 千葉県印西市
本文から 1.課題の活動をはじめた契機
 本支部のある千葉県印旛地域は東京都心まで50km圏内の通勤圏にあり、地域人口が昭和40年の3.5倍に増加するなど開発が依然として続いている。本地域に都市部から移ってくる新住民は、比較的に自然豊かな地域での暮しを求める傾向があり、森林環境教育や森林ボランティア活動が熱心な地域となっている。このため、本会員はこれらの指導などをとおして新住民と接する活動の機会が多く、それが本支部の大きな特徴となっている。
 このことは旧住民と新住民との融合を進めるために重要と考え、このような活動を積極的に展開しており、近年、本支部活動の中心となっていた。しかし、地元農林業の担い手である本会員は、率先して地元印旛地域の森林管理や農林業の振興に貢献できるよう、資質の向上に力を入れるべきだとの気運が数年前から生じ、会員の研鎖につながる研究活動や研修会の開催に、昨年から改めて精力的に取り組むことになった。・・・
2.薬剤を用いた竹防除方法の現地適用試験
(1)試験に取り組んだ動機
 最近、全国的にスギ、ヒノキなど人工林への竹の侵入や竹林の拡大が問題になっているが、本地域でも同様な状況にある。実際、本会員は毎年竹の駆除を実施しており、さらに地域の森林所有者から竹退治の苦労話やその対策の相談などを受ける機会もある。本会員の所有森林では人工林の1割以上で竹が侵入しており、当地域でも相当量の人工林で竹の侵入や竹林拡大が生じている可能性がある。そこで、一昨年から竹駆除用に使用可能となった農薬ラウンドアップハイロードの使用方法の試験に取り組んだ。・・・
(4)結果と考察
 薬剤処理9カ月後の2007年4月27日に、処理竹の生枯及び筍発生状況を確認した。
 結果は、3ml、5mlで枯死率にあまり差がなく、フタ処理と省略した場合でも差がなかった。したがって、ガムテープでフタをせずに3ml注入としても、かなりの効果が期待できよう。このフタを省略しドリルと薬を工夫して持つと、1人でも連続して孔開けから薬剤注入まででき、作業が容易となる。このような手順で慣れると、1時間で40~50本が処理可能と考えられる。経費については、ラウンドアップハイロードが5ゼ入り10,000円程度なので、3ml注入ならば、多少のロスを見込んでも1,600本処理できる。また、筍の発生はプロット内で認められなかったので、薬剤処理した竹林等では翌春の笥の発生はほとんどないと思われる。
 なお、4、5年間放置すると根元が腐って倒れ始めるので、道沿いの竹林ではその対応も必要となる。また竹林面積が広い場合は労力、経費がかなりかさむ。一方、人工林に侵入し点在した竹の処理には、使いやすいと考えられる。・・・
ファイル名 サイズ 更新日時
林研2007_079_082.pdf 90 KB 2008/10/10 12:47:58