林業研究グループの活動事例情報

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表題 藤生わらび生産組合(全林研会長賞)
出典 林業グループ活動・研究事例集(平成19年度)/全国林業研究グループ連絡協議会刊/2008年6月/P57-61
執筆 藤生わらび生産組合 福島県南会津郡南会津町
本文から 1.地域の概要
 私たち藤生わらび生産組合が活動する福島県南会津郡南会津町は、平成18年3月に4町村が合併して誕生した町です。福島県南西部の栃木県境に位置し、県内の近接する町村には、国立公園の尾瀬や旧宿場町の大内宿といった観光地があり、関東から多くの観光客が訪れます。南会津地方は県内でも有数の豪雪地帯で、1年の約半分が雪で覆われる地域です。また、急傾斜地が多く、人工林の生育には時間と労力を要し、町内民有林の人工林率は25%と低く、その多くが広葉樹を中心とした天然林です。・・・
2.藤生わらび生産組合の活動
 藤生わらび生産組合は南会津町の旧田島町藤生地区3集落、全97世帯で構成しています。藤生地区には鉄山という、藩政時代から萱刈場・家畜の飼料用の草刈場などとして利用されてきた共有地があります。近年、旧態の利用が衰退するとともに他地域からの無断侵入者やゴミの不法投棄が見られ、問題になっていました。また、自然食品ブームのなかで、山菜を求め関東方面からの観光客も増加していました。そこで、放置されてきた共有地の積極的活用と地域の活性化を図ることを目的に、平成7年に藤生わらび生産組合を結成し、同時に鉄山を林業構造改善事業を導入して整備し、観光わらび山として一般に開放してきました。鋏山の中腹には管理棟を置き、近くには案内板を設置、林道に沿って駐車スペースを設けたり、そのほかトイレやテントの休憩所も設けました。また、管理棟前には、一年を通じて水が枯れることがないわき水「岳清水」があり、昨年は水飲み場の整備も行いました。・・・
 わらび山の1年は山焼きから始まります。5月上旬、雪が溶けると、地面に残っている枯れ草を焼き払います。これは藩政時代から続いている地区の伝統行事です。山焼きをする目的は害虫駆除のほか、ワラビ採りの人が足を滑らせないようにするためでもあります。山焼きを始めるときは、まず他の地区が所有する山林に火が燃え移らないように境界沿いの枯れ草等を刈払いながら尾根付近から焼き始めます。次に斜面を少しずつ下に向かいながら山全体約85haを焼いていきます。山焼きが終わると山一面が真っ黒になりますが、この数週間後にはワラビや各種山菜が山一面を覆い真っ青になり、わらび山開園となります。山焼きは、ほぼ全組合員世帯が参加して行われます。平成16年には境界に沿って防火線を造成し、より安全な山焼きが実施できるようになりました。・・・
3.新たな取り組み
 続きまして、最近の活動から観光わらび山の運営とは別に取り組んでいるアクの弱いワラビの栽培について紹介します。全国的な問題ではありますが、藤生地区でも高齢化・農業後継者不足等の理由から遊休農地が増加しています。・・・
ファイル名 サイズ 更新日時
林研2007_057_061.pdf 125 KB 2008/10/10 12:44:00