林業研究グループの活動事例情報

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表題 富士町林業研究会(全林研会長賞)
出典 林業グループ活動・研究事例集(平成18年度)/全国林業研究グループ連絡協議会刊/2007年6月/P188-192
執筆 富士町林業研究会 佐賀県佐賀市富士町
本文から 1.地域の概要
 富士町は昨年10月1日に、佐賀市と富士町を含む周辺の町村が合併し新しい「佐賀市」となりました。佐賀市は森林面積18,013ha(森林率約50%)で、スギ、ヒノキの人工林は13,600haです。その内11,474haが富士町にあります。
2.林業研究会の結成
 かつては町の基幹産業であった林業も、木材価格の長期低迷と木材需要の減少、なおかつ若者の流出等により後継者不足で、山林の手入れも行き届かなくなり、荒廃した森林も目立つようになってきました。せっかく苦労して植林し、育ててきた森林をこのままにしておいてはいけないという思いで、技術向上・所得向上を目指し平成元年に富士町林業研究会を結成しました。メンバーはサラリーマンや農家、ほかの自営業などの兼業林家で、・・・
3.活動状況
(1)間伐材の利用促進
 平成9年、滞りがちだった林研活動に何か富士町林業研究会として地域林業の活性化に役立つものはないかとの考えで日曜大工教室を開催し、会員の山から木材を伐り出して作業小屋を造りました。
 次に間伐材を利用した企画を考え、森林組合の協力を得て、町内のグランドに木製のベンチを作って置きました。材料は、採材のときに発生する「元ばね」を使いました。・・・
(2)地域の小学校で林業体験学習指導
 県内の小中学校では地元の産業について体験し、理解し、郷土への愛着を深める「オンリーワンのさが体験活動支援事業」に取り組んでいます。・・・
(3)新しい森づくりを目指して緑化ボランティア活動
 富士町は、先人達の努力によりスギを中心とした人工林の造成が進められ、人工林率85%以上を占めるまでに拡大発展し、町の林業基盤が整備されてきました。平成3年の大型台風によるスギを中心とした人工林の山林が大きな被害を受け、人工林による拡大造林の見直しの気運が起こり始めました。富士町林業研究会でも「針葉樹を中心とした人工林に偏った森林」から「広葉樹造林を進めて多様でバランスのとれた森林づくり」へと考えを変えなければならないと会員同士話し合ってきました。・・・
 このような経験からほかに何かいい方法はないか林研のメンバーと検討を進めていたとき、横浜国立大学名誉教授の宮脇昭先生の講演会を聞きました。先生の話は誠に理にかなったもので大変感動しました。先生の植樹方法は、日本に苦から生えている「シイ・タブ・カシ類」など多種類の常緑広葉樹を密植する方法です。・・・
ファイル名 サイズ 更新日時
林研2006_188_192.pdf 114 KB 2008/10/09 18:20:29