林業研究グループの活動事例情報

詳細表示

表題 中津林業研究会(全林研会長賞)
出典 林業グループ活動・研究事例集(平成18年度)/全国林業研究グループ連絡協議会刊/2007年6月/P142-145
執筆 中津林業研究会 和歌山県日高郡日高川町
本文から .地域の特徴
 和歌山県日高郡日高川町は、・・・川辺町、中津村、美山村が合併して誕生した新しい町です。地形は急峻で、北方には標高650mの白馬山脈が有田郡との郡境をなし、南は標高400~750mの山々に囲まれ、東西に蛇行して日高川が流れています。気象条件は平均気温16.5℃と比較的温暖で降雨量も2,330mmと樹木の生育に適しています。
 本町の総面積は、33,161haであり、そのうち森林面積は29,019haで森林率は88%、民有林面積は27,733haでそのうち人工林面積は16,334ha、人工林率は59%です。しかし、35年生以下の若い林分の割合が高く、・・・
2.中津林業研究会の概要
 中津林研の設立は昭和37年4月、森林所有者を構成メンバーとして発足しましたが、近年は都会からⅠターンした木工愛好家も入会しています。現在、会員は32名、林業経営に関する研修会の実施と木工及び間伐 体験等による森林・林業教室等が主な活動です。・・・
3.活動の経過
 中津林研は、設立当初は大規模林家を構成メンバーとして発足し、林業経営に関する研修を中心に活動を開始しましたが、木材価格の低迷が会員の林業経営への意欲減退を招き、林研活動の停滞を招く事態となりました。こうした状況を打開し、林業を未来に繋ぐため考案したのが、「木のぬくもりを次世代を担う子供たちに伝えること」であります。やがて「仕事につき、結婚し、家庭を持ち、家を建て、社会を担う子供たち」が木工教室や自然観察を通じて「木のぬくもり」を感じ、「自然に興味を持ち親しむこと」が未来の林業に明るい展望をもたらすと考えたのです。
 そのために、まず中津林研が取り組んだのが、昭和62年度の役員改選です。木工を愛好し、また自らが子育て奮闘中の会員に役員を改選し、木工教室等への取り組みが活発化できる体制を整備しました。以後、旧中津村内外を問わず、木工教室の開催と協賛に努力し、夏休みには小学生を対象に自然観察会を開催、また村主催の「ふるさとまつり」には木工教室とともに「子供木工品展」を開催し、優秀作品を表彰する等の事業を展開してきました。
 平成5年頃には、中津村に木工・自然を愛好するⅠターン者が移住するようになり、中津林研に入会する者も現れるようになりました。山林を持たない会員の入会という中津林研創設以来の出来事を中津林研は大歓迎したのであります。Ⅰターン者会員の中には、森林インストラクターの有資格者やウッドバーニング製造会社の関係者だった方も含まれ、地域に森林観光やウッドバーニングという新たな息吹を吹き込むきっかけとなりました。・・・
ファイル名 サイズ 更新日時
林研2006_142_145.pdf 97 KB 2008/10/09 17:57:48